# 健診で「膵臓に石灰化(膵石)がある」と言われたら
CTやエコーで「膵臓に石灰化がある」「膵石(すいせき)がある」と言われた方へ。胆石はよく知られていますが、膵臓にできる石は少し意味合いが違います。多くは「慢性膵炎」という背景を示すサインで、そこを確認することが大切です。
## そもそも膵石・膵石灰化とは
膵臓の中や膵管(膵液の通り道)にできる石やカルシウムの沈着です。とくに膵管の中にできる石を膵石と呼び、これは慢性膵炎に特徴的な所見です。つまり「石があります」は、多くの場合「膵臓に長く炎症が続いてきたかもしれません」という知らせでもあります。
## なぜできるのか
慢性膵炎の原因として多いのは、長年の飲酒です。ほかに遺伝性、原因のはっきりしないもの(特発性)などがあります。膵石が膵管を塞ぐと膵液の流れが滞り、痛みの発作・膵炎の再発・消化不良につながります。
## 受診・精査を検討したほうがよいサイン
– **みぞおち〜背中の痛み**をくり返す
– **脂肪便**(脂っぽく水に浮く便)・**体重減少**(膵臓の消化力が落ちるサイン)
– **糖尿病が新しく出た/悪化した**(膵性糖尿病)
– **黄疸**
なお、慢性膵炎が長く続くと、将来的に膵がんのリスクがやや上がることも知られており、定期的なフォローが勧められます。
## 次にすべきこと
1. 造影CT・MRCP・EUS で、慢性膵炎の程度・膵管の状態・石の位置を評価します。
2. 禁酒・禁煙が治療の土台。膵臓を守るうえで最重要です。
3. 痛みや膵管閉塞が強い場合は、体外衝撃波による結石破砕(ESWL)や内視鏡治療(ERCP)で石を取り除く方法があります。
4. 消化不良には膵酵素の補充、糖尿病には血糖管理を行います。
## まとめ
膵臓の石灰化・膵石は「多くが慢性膵炎の背景を示すサイン」で、痛み・脂肪便・体重減少・糖尿病をともなうときは精査が必要です。とくに禁酒・禁煙が予後を大きく左右します。心当たりがあれば、消化器内科(できれば胆膵を診る施設)で一度きちんと評価してもらいましょう。
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*本記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。気になる所見は主治医・医療機関にご相談ください。*


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